HIFU(ハイフ)とは
皆さんこんにちは!
今回は、HIFU(ハイフ)とはそもそも何なのか?についてしっかりと説明していこうと思います。
HIFU(ハイフ)とは、「High-intensity focused ultrasound」の略称で、正式名称は「高密度焦点式超音波」と言います。
「高密度焦点式」をわかりやすく説明すると、虫眼鏡で太陽の光を集めて1点に集中させて、その部分だけに熱を発生させるアレとほぼ同じです。
HIFUでは太陽光ではなく、超音波を集めそれを1点に集中して照射することで、狙った部分にだけ高密度な超音波をあてることができる超超超画期的な技術なのです。
超音波を1点に狙い撃ちできるので、美容施術ではありがちな肌の表面や体内に影響が出ることがないのも嬉しいポイント。
後述しますが、元々HIFUは、体にメスを入れることなく癌(がん)治療が出来る高い治療効果があるとして有名になりました。
身体を傷つけることなく、的確に癌細胞を破壊できる画期的な治療法として進化を遂げてきたのです。
医療から生まれ、美容機器へと発展
この技術を美容でも使えるように、と余分なセルライト・皮下脂肪に作用するよう再開発したマシンが登場し、今ではクリニックを始めエステなどで幅広く取り入れられています。
通称「切らないリフトアップ・脂肪吸引」と言われ、たるみやセルライトに抜群に効果があると話題沸騰の施術です。
HIFUは、頑固な皮下脂肪にアプローチ、余分な脂肪を小さくして老廃物に変え、排出して本来の体に戻る事ができます。
また、術後1~3ヶ月かけて脂肪が排出されるので、毎日どんどん痩せていく継続力も高いのが人気の秘訣です。
HIFU(ハイフ)をオススメしたい人
上記でHIFUの素晴らしさについて記述しましたが、一体どんな人に効果があるのか?
まとめてみました。
こんな方におススメ!
・皮下脂肪を減らしたい人
・小顔になりたい人
・肩こりがひどい人
・肌を引き締めたい人
・リバウンドしたくない人
・部分痩せしたい人
・首を長くしたい人
・PC作業が多い人
・ストレートネックに悩んでいる人
・歯をくいしばってしまう人
即効性があるだけではなく、意外なものも載っているかと思います。
通常触る事の出来ない筋膜や皮下脂肪にダイレクトにアプローチできるため、凝り固まった肩や首にも効果抜群です。
(別記事で筆者の実体験をまとめます。)
また、寝るときに歯を食いしばってしまう人、こんな方も顔HIFUをすることでコリがほぐれ、結果的に小顔になります。
他にもたくさん効果があるので、是非その魅力を皆さんに知って頂ければ幸いです★
そもそもの仕組・メカニズムって?
密集させた超音波を肌に当てていくので照射する際に熱さを感じます。
なので肌の上にジェルを塗って照射器を滑らせるように使います。
肌に当てた照射器から、点状に 65~70℃ の熱を作用させます。
そもそも肌の構造は、簡単に表すとこのような状態になっています。
上から「表皮」、その下が「真皮浅層」、さらにその下が「真皮深層」、そして骨のすぐ近く、最下層が「筋膜」と様々な層がミルフィーユのように折り重なっています。
そしてこの表皮や真皮浅層は、マッサージなどで刺激を与えられるのですが、真皮深層や筋膜は刺激を与える事がほとんど難しいです。
ハイフは、周りを傷つけることなくそんな筋膜までも刺激できるすごいマシンなのです!
ここからは打つ深さについてなんの違いがあるのかご説明できればと思います。
カートリッジ別の効果を見ていきましょう。
浅目【1.5~2mm】
ターゲット:表皮~真皮浅層あたり。皮膚が薄いエリア、デリケートな部分用(目元など)
目的:表皮のリフトアップ(ちょっとしたたるみやしわなどを引き上げる効果あり)
効果:肌をほとんど傷つけずに、即効性のあるリフトアップを実感できる
皮膚が薄い場所に効果がでるとされており、連続照射が出来るので「ハイフシャワー」と言われたりもします。
痛みやダウンタイムはほぼ皆無です。
中間【3.0mm】
ターゲット:真皮深層
目的:全体的なリフトアップ
効果:肌をほとんど傷つけずに、深部まで効果的に熱を届けられる
真皮深層まで届く3mmのカートリッジは、筋膜周辺の脂肪(皮下脂肪)を刺激してくれ、一気にリフトアップを感じることが出来ます。
真皮層にはお肌で最も大事な「コラーゲン」が生まれており、そこを刺激することでコラーゲン生成が促進され、肌質の改善も見込めます。
こちらでは即効性と中期的な継続性も期待できます。
深層【4.5mm】
ターゲット:筋膜(SMAS層)
目的:全体的な継続的なリフトアップ
効果:肌をほとんど傷つけずに筋膜を刺激、コリをほぐし皮下脂肪を溶かすので、痩身効果が高い
筋膜(SMAS層)に直接刺激を与えることの出来る唯一のマシン。
打った感じは、今まで触られた事のない部分が「ピリピリ」とした感じです。
お顔の中では肌の強い頬付近に打つ際はこちらのカートリッジを使います。
私はよく肩に打つのですが、鏡を見ながら打っていくと見る見るうちに首が長くなり即効性を感じます。
厳密にいうとボディにはもっと深くまでアプローチできるカートリッジを使うのですが、それはまた別のタイミングでご紹介しますね♪
筋膜付近にアプローチし、その周辺の脂肪が溶けるので施術後は傍目にもすっきりとします!
メスや注射を使いたくない方や、「整形はハードルが高いな…怖いな…」などといった方でも手軽に施術を受ける事ができ、また即効性を感じられるのが魅力です。
HIFU(ハイフ)の歴史
上述してきたHIFU(ハイフ)、つまり集束超音波治療には、実は長~い歴史があります。
ここからはちょっと難しいHIFUの歴史のお話をします。
ハイフの誕生
まず、さかのぼる事1942年に研究者のLynnが、HIFUにより周辺組織を損傷することなく牛の肝臓内にごく僅かな壊死領域を形成することに成功しました。
1950年代に入り、研究者のFry兄弟はより精密なHIFUを開発し、猫の脳に正確に凝固壊死領域を形成できることを確認し、その後脳障害を治療する最初の臨床応用を行っています。
ここから急速にHIFU(ハイフ)の治療は加速していきます。
ハイフの発展
そして20世紀末、強力な収束超音波により患部を狙い撃ちし瞬時に加熱、タンパク質を変性凝固させる超音波加熱凝固療法が、米インディアナ大学でのおよそ半世紀にわたる研究の成果を生かし、Focus Surgery社により実用化されました。
Focus Surgery社(現SONACARE)の創始者は、焦点距離・外径ともに30mmの小型トランスデューサー(変換機)を用いて直腸壁を介して集束超音波を照射、男性の尿道周囲の前立腺組織を加熱・凝固する装置を開発。
このHIFUの名前はSonablateと呼ばれました。
尿道内カテーテルを用いて体内に放射線源等を入れ治療する低侵襲(ていしんしゅう)治療と比べても、メスでの切開などを必要とせず局所的に患部の治療ができる超音波治療は、最も体に負担の少ない治療法と言えます!
このトランスデューサーを使用したHIFUは現在の私たちが知っているあらゆる美容医療用のHIFUの原型です。
今ではそんなHIFU(ハイフ)の技術を活用し、たるみ解消を目的とした美容医療器械として開発された「ウルセラ」や「ダブロ」が知名度高いですが、こんな昔から医療で大活躍していて、安全性も高く素晴らしいですね。
歴史オタク話
ここからはちょっと雑談。
今や日本女性の約半数以上が脱毛に通った経験があるとされていますが、脱毛器がどこでどのように生まれたかご存知ですか?
実は元々イスラエルで軍事用飛行機用に開発されたものなんです。
イスラエルはレーザーをはじめとする光技術をとっても得意な国。
軍事用飛行機の内部のサビを外側を傷つけることなく落とすため、黒いモノに反応し、そぎ落とす機械を発明しました。
それが美容用に変化し、今やご家庭でお持ちの方もいらっしゃるようなポピュラーな製品となりました。
そんなイスラエル、実は美容大国。
HIFUもイスラエル製がとても評判が高いんです…!
(イスラエル、いつか行ってみたいなぁ)
ノーベル賞受賞者の宝庫!?
ノーベル賞だって、イスラエルの人(ユダヤ人)は世界の人口の0.2%であるのに対し、ノーベル賞受賞者のうち、彼らがが占める割合は驚きの22%
日本と比べると10倍近くの人が表彰されています(日本も相当すごいのですが)
なぜそんなにノーベル賞受賞者が多いかというと、歴史的な背景が関係しています。
昔から迫害を受け、世界各国を転々としてきた彼らは、多数の言語をあやつれ息抜き為に知識を味方にしてきました。
「生きている限り奪われないもの、それは知識である」という言葉は、彼らが昔残したと言われる格言です。
知識を武器に、今まで歴史を築いてきた背景があって、こんなに優秀なのですね。
今後もイスラエルから目が離せません!
まとめ
いかがでしたか?
HIFU(ハイフ)について少し理解いただけたでしょうか。
ちゃんと仕組みや効果を理解できれば、怖さもなくなると思います♩
もし、「もっとこういうのが知りたい!」「これってどういうこと?」など質問があればお気軽に聞いてくださいね^^